2017年5月13日土曜日

「話せるスピーカー」が人気=米IT大手、相次ぎ製品化

 【シアトル時事】米国で人工知能(AI)による音声対話機能を備えた家庭用スピーカーが人気を博し、IT大手が相次いで製品化に踏み切っている。マイクロソフトは12日までシアトルで開いた開発者会議で同社のAIを組み込んだ製品を披露。先行するアマゾン・ドット・コムを追撃する。

 対話スピーカーは話しかけるとインターネット上の情報を収集し、返答したり、依頼に応じて音楽の再生や照明の調整をしたりする。情報通信機能を備えた「スマート家電」の中核になる可能性があるため、各社が開発にしのぎを削る。

 アマゾンが2015年夏に「エコー」を約180ドル(約2万円)で発売し、グーグルが16年秋に「グーグル・ホーム」で追随。エコーの販売台数は昨年までに1100万台を超えたとの推計もあり、瞬く間にヒット商品となった。

 マイクロソフトは、韓国サムスン電子傘下の音響機器大手ハーマン・インターナショナルと組み、音声対話機能「コルタナ」搭載のスピーカーを今秋投入する。

 一方、アマゾンは6月にタッチ操作画面を搭載した新商品を発売する。

 米メディアによると、アップルもスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」に採用している音声対話機能「シリ」搭載のスピーカーを開発中とされ、リビングルームの主役の座をめぐる争いが熱を帯びている。 

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