2017年6月12日月曜日

日立、顔認証機能で"なりすまし"を防ぐ「呼気アルコール検知器」を試作

日立製作所は、顔認証機能を搭載した新型の「呼気アルコール検知器」を試作し、日立キャピタルオートリースと実証試験を開始することを発表した。

同社は、飲酒運転による事故撲滅をめざし、2016年3月に本田技術研究所と共同でポータブル呼気アルコール検知器を試作した。同検出器は、人間の呼気かどうかを判別して不正利用を防止する機能を備えていたものの、検査の際に身代わりを立てれば「なりすまし」が可能であることや、ドライバーの検査結果を一元管理できないという課題があった。

そこで今回、これらの課題を解決した新型の呼気アルコール検知器を試作し、日立キャピタルオートリースと共同で実証試験を行うこととなった。

同機器は、バッテリーや関連回路の削減により従来と同精度を保持しながら、サイズが約3分の1に小型化された。これにより、スマートフォンへの取り付けが可能となり、また、検知器と連携するアプリにより「顔認証」機能が使えるようになった。

使用者は、検知器をスマートフォンに装着したのちアプリを起動し、アルコール検査と同時に顔画像を取得する。その後、運転席にスマートフォンを設置して再度ドライバーを撮影することで、アルコール検査者とドライバーの画像とを照合して本人確認が行われる。これにより、アルコール検査だけを身代わりに頼むといったなりすましを防ぐことができる。

また、検知器が取得した呼気アルコール検査結果をスマートフォンに送信し、集計するアプリを開発した。

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