2017年9月18日月曜日

「クラウドファンディングで日本一に」──社員わずか20人、和歌山発・乗り物ベンチャーの挑戦

 アイデアや技術を持つ人がWebサイトなどを通じて賛同者を集め、製品化やプロジェクト実行の資金を集める「クラウドファンディング」の世界。2017年に入ってから、資金調達額で日本記録を樹立したプロダクトが登場した。

 自動車用品の企画・製造を手掛けるファイントレーディングジャパン(和歌山県和歌山市、現glafit)は5月30日、クラウドファンディングサイト「Makuake」で、自転車と電動バイクを組み合わせた「glafitバイク・GFR-01」の先行販売をスタート。Makuake史上最速となるわずか3時間で、目標金額300万円の調達を達成した。

 さらに開始から約2カ月半が経過した8月30日時点には、総額で1億2800万円を突破。ソニーのスマートウォッチ「wena wrist」(資金調達額1億円超)を抜き、日本のクラウドファンディング史上、最も資金を集めたプロダクトになっている。

 カー用品大手「スーパーオートバックス」での取り扱いも決定したglafitバイク・GFR-01を手掛けた同社は、乗り物に関する事業を15年以上続けてきた実績を持っているが、決して大企業というわけではない。そんな地方の企業がクラウドファンディングで大成功を収めた秘訣(ひけつ)とは──。

 この連載では、同社の鳴海禎造社長自身に、実体験を通じたクラウドファンディングの"いろは"を語っていただく。

●「元クルマ屋→現クルマのパーツ屋さん」がなぜ電動バイクを作ったのか

 こんにちは、鳴海禎造(なるみ ていぞう)です。

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