2017年11月19日日曜日

<ネット広告>高額「解説書」に誘導 被害相談相次ぐ

 「あなたの写真が今すぐお金になる」「月収200万円以上稼いでいる人もいる」−−。こんなウソの広告をインターネット上に掲載し、稼ぎ方を記した「解説書」なる高額の電子書籍を売りつける業者に関する被害相談が、東京都内の消費生活センターに相次いでいる。都は「もうけ話をうのみにしないで」と注意を呼びかけている。【柳澤一男

 東京都取引指導課によると、この業者は「株式会社アイデア」(渋谷区)。同社は「デジタルカメラや携帯電話スマートフォンの中に眠っている写真が現金に変わるチャンス」などとうたった「カシャカシャビジネス」という広告をインターネットに掲載している。広告には架空の体験談などを盛り込んでいる。

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで連絡してきた消費者に対し、2万円の「解説書」を売りつけ、さらに興味を持った消費者には、多額の利益をうたった最大150万円の「特別コース」に入るように電話で勧誘していたという。実際に2万〜3万円のお金になった人はいたものの、ほとんどの消費者は収入につながらなかったという。

 都内の消費生活センターには、昨年10月から今年10月26日まで23件の相談が寄せられている。相談者は26〜82歳で、平均約27万4000円、最高で100万円の契約をしてしまった人もいるという。

 担当者は「インターネット上には簡単に短時間で大金を稼げる話がたくさんあるが、冷静に検討してほしい。困った時は相談して」と話す。相談は、都消費生活総合センター(03・3235・1155)。

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