2018年2月10日土曜日

グーグルのAIカメラ「Clips」が発売直後に売り切れの人気

グーグルが2017年に発表した製品の中で、最も奇妙なデバイスの一つがAIカメラの「Clips」だろう。

米国のグーグルストアで249ドルで発売されたClipsは、即座に売り切れになり、現在は入荷待ちの状態だ。Clipsは5センチ角の正方形のカメラで、写真やモーションフォト(音無しの短い動画)を離れた場所から自動で撮影できる。

このデバイスが特徴的なのは、AI人工知能)が "最高の瞬間"を判別し自動でカメラに収める点だ。人物の表情や光のあたり具合、フレーミングをマシンラーニングで学習している。

利用シーンとして想定されるのは、家族の集まりなどの場でカメラを設置しておき、思い出になりそうなシーンを自動で撮影させるというものだ。

グーグルのジョシュ・ラブジョイ(Josh Lovejoy)は、ClipsはAIベースのカメラではあるが、それを支えているのは人間だと説明している。彼はドキュメンタリー映画の製作者や報道写真家、アート系の写真家などにClipsで撮影した画像を評価してもらった。「思い出深い瞬間とは何か」を探るためだ。

その結果、AIにまず「悪い写真とは何か」を教えることが重要だと分かったという。そうすれば不要な写真を撮って時間を無駄にすることはない。

悪い写真とは、ポケットの中で不用意にシャッターが押されてしまったものや、レンズに指がかかっている写真などがあげられる。人間は撮り溜めた写真を整理するとき、まずそういった使えない写真を削除することから始めている。

0 comments:

コメントを投稿