2018年2月8日木曜日

PS4『ワンダと巨像』レビュー。不朽の名作を忠実フルリメイク、美しく遊びやすく

『最後の一撃は、せつない。』(※3回目)

というわけで、ソニーがプレイステーション4版『ワンダと巨像』を発売しました。

PS4版『ワンダと巨像』は、2005年にPS2で発売された同名のオリジナルを、最新世代のテクノロジーで「忠実にフルリメイク」した作品。『ワンダと巨像』といえば、ゲームデザイナー上田文人の代表作のひとつであり、ゲーム史に燦然と輝く大傑作です。

2011年にはPS3向けにHDリマスターされていますが、今回のPS4版はコンセプトアートまで遡って作り直した3Dモデルや新たな描画エンジンの採用で、最新世代のゲームとも遜色ないグラフィックになりました。ワンダとあまりにも好相性なフォトモードも加わっています。

操作系やカメラ挙動も改善する一方、ゲームそのものの仕組みや展開はほぼ完全にPS2版オリジナルのまま。かつてのプレーヤーならば覚えていたとおりに、未プレイなら元が大昔の作品であることを意識せず遊びやすい作品となっています。

2005年にPS2でオリジナルが発売された『ワンダと巨像』は、前作『ICO』で高い評価を得たゲームデザイナー上田文人の作品。発売から13年を経た今も、多くのゲーマーのオールタイムベストや、アートとしてのゲームの到達点の一つとして挙げられる大傑作です。

ゲーム内容は極めてシンプルにミニマルに、主人公ワンダが愛馬アグロに跨り謎めいた大陸をさまよい、点在する10数体の「巨像」と戦うのみ。

0 comments:

コメントを投稿