2018年3月6日火曜日

360度カメラメーカーGiroptic、資金難で閉鎖

フランスの360度カメラメーカーGiropticは、3月5日同社の閉鎖を発表しました。同社の公式ホームページに「It's hard to say goodbye(つらい別れのお知らせ)」と題した投稿が掲載されています。理由は「大型の取引が破談したため資金難に陥った」とのこと。

早期から360度カメラの開発に取り組んできたGiroptic

同社は2008年に創業し、360度カメラの開発に取り組んできました。2014年にはKickstarterにて360度カメラ「360cam」のクラウドファンディングを行い、全世界の約4,000人から約142万ドル(約1.5億円)を集め、注目を集めました。当時登場し始めていたOculus RiftなどのVRヘッドセットで撮影した世界全体を体験できるカメラとして、早期に登場しました。

その後、360camは開発が遅れ、2016年に出荷。さらに2017年にはスマートフォンに挿すタイプで廉価な360度カメラ「Giroptic iO」を約3万円で発売しました。

競争への対応と市場開拓に苦戦か

Giroptic社によると、現在同社には45名の社員が在籍。2017年には全世界に2万台の360度カメラを出荷しました。しかし、その売上は、新たに起こりつつあるVRや360度カメラの市場において、同社のビジネスを継続させるには「十分ではなかった」と公式ホームページには記載されています。

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