2018年5月18日金曜日

全社導入を進める日立ソリューションズが語るRPAの課題と効果

●開発のしやすさに優れているスクリプト型を選択
今、ロボットを利用して業務を自動化するRPA(Robotic Process Automation)が注目されている。日立ソリューションズはRPA「Automation Anywhere」の代理店だが、自社でも2016年よりRPA導入に向けた検討に入り、全社展開を始めている。同社はITベンダーとはいえ、RPAの先行導入を開始したのは人事部ということで、一般企業にとっても参考になる話がありそうだ。今回、同社の担当者に、RPA導入にあたっての課題、導入によって得られた効果などについて聞いた。
○スクリプト型RPAを選んだ理由

日立ソリューションズがRPAを導入した背景には、業務の効率化、働き方改革がある。同社は日立ソフトウェアエンジニアリングと日立システムアンドサービスが合併して2010年に立ち上がったシステムインテグレーターだが、2015年の組織再編により社名はそのままに組織が新しくなった。さらに、日立の標準システムを導入することになったが、自社に合わせたシステムのエンハンスができず、手計算・手動での連携が必要となった。そのため、社員から「『手作業を軽減したい』という声があった」と人事総務本部 労政部の小山真一氏は説明する。

かくしてRPA導入のための検討が開始されたのは2016年7月。まだ導入事例や情報が少なかった中、ベンダー選定を行った小山善直氏(RPAビジネス部 部長)は、「ビジネスとして自社が提供する、自社に導入する、と2つのポイントがあった」と述べる。

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