2018年6月25日月曜日

AIがライバルに!? 城繁幸さんに聞くHR Tech時代の人事サバイブ術

 ここ数年、人材の採用や管理、評価、育成などにITを活用したHR Techが増えている。人事が手で入力したり、膨大なデータを直に見て判断したような作業をプログラムが代行。AI人工知能)が人材の「評価」まで行うサービスも登場している。

 ただ、人事とはもともと「人対人」のアナログな仕事だったはず。デジタルを駆使するHR Techが果たしてどこまで役に立つのか。あるいは使えすぎて人間の仕事を奪わないか。最前線を追った。

 野村総合研究所は2015年に「今後15年で今ある仕事の49%がAIによって消滅する」というレポートを発表した。テクノロジーの発展が人の仕事を変容させつつある今、HR Techもまた人事の在り方をどう変えるのか。「7割は課長にさえなれません」(PHP新書)などのベストセラーを出版し、終身雇用制度を始めとした日本の人事の問題と変化を鋭く指摘してきた人事コンサルタントで作家、城繁幸さんに話を聞いた。

●人事が人事権を奪われる

――現在、採用のマッチングや勤怠管理、eラーニングなど多くのHR Techのサービスが登場し、導入されています。人事の現場をどう変えると思いますか

城: 企業がHR Techを取り入れてどうなるかはこれから。具体的にはまだ分かりません。ただ、AIやビッグデータのレベルまでいかなくとも人事が仕事のアプローチを変えた上で結果を調査したら、今までのやり方がずれていたことが分かるケースはよくあります。

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