2018年6月20日水曜日

JavaScript実行時、「閲覧者の了解をいちいち得る」ページ登場 「Coinhiveより嫌」「悪夢」と話題

 サイト閲覧者に仮想通貨をマイニングしてもらうことで収益を得られるツール「Coinhive」を、明示することなくサイトに設置した複数のユーザーが、不正指令電磁的記録(ウイルス)取得・保管などの容疑で警察に摘発され、物議をかもしている。

 Coinhiveは、サイトに専用のJavaScriptコードを埋め込むと、閲覧者のCPUパワーを使って仮想通貨を採掘する。今回摘発された1人・デザイナーの「モロ」(@moro_is)さんは警察に、「事前に許可(もしくは予感させること)なく他人のPCを動作させたらアウト」であり、明示なくCoinhiveを設置すれば違法との説明を受けたという。

 だがCoinhiveに限らず、現代的なWebサイトにはほぼすべて、何らかのJavaScriptが使われている。そのほとんどは、サイトに明示されることなく、また、事前に許可を得ることなく設置され、閲覧者のPCリソースを消費する。例えば、Googleの広告プログラム「AdSense」や、アクセス解析サービス「Analytics」もその例だ。

 このため、「CoinhiveがだめならAdSenseなどもアウトではないか」「どこまでがセーフでどこまでがアウトか分からない」「JavaScriptを設置する場合はいちいち明示し、閲覧者の許可を得る必要があるとしたら非現実的だ」と心配する声も大きい。

●全プログラムの事前許可求めるページ公開 閲覧は「悪夢」?

 そんな中、Webブラウザ上で動くすべてのプログラムについて、閲覧者に事前に許可を得るスクリプトを表示するデモページ「サイト上で実行されるプログラムについて同意を確認するためのプログラム」を、エンジニアの清水正行さんが自身のブログ「GUNMA GIS GEEK」上で公開した。

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