2018年7月14日土曜日

中国のアニメ好き熱狂の「ビリビリ動画」 収益化には苦戦

深センのIT企業に勤める30歳のLi Anはアニメとゲームが大好きで、動画共有サイト「ビリビリ動画(Bilibili)」では毎日1時間、ゲームを楽しんでいる。

「ビリビリ動画は大学時代から使っている。今でも自分にとって最高の娯楽の一つだ」とLiは話す。運営元のBilibiliは米ナスダックに上場しており、月間ユーザー数は7750万人に達している。

同社CEOのChen Rui は最近のインタビューで、「今後はゲームなどの有料会員サービスを追加して売上を増やし、黒字化を達成したい」と述べた。ビリビリ動画の今年第1四半期の売上高は1億3800万ドル(約153億円)と前年から倍増し、損失は920万ドルに縮小した。

40歳のChenは連続起業家で、自身もアニメの熱烈なファンだ。ビリビリ動画はアニメ配信サイトの中でゆるぎない地位を築き、アリババやテンセントなどの大手と対抗できるまでになった。アナリストらはビリビリ動画が今後、中国のミレニアル世代の支持をさらに集め、黒字化を果たせるかどうかに注目している。

「ビリビリ動画は若いファンのコミュニティのようなものだ。この分野でこれだけの規模のサイトは他に存在せず、ユーザーのエンゲージメントは非常に高い」とビリビリ動画に出資する「IDG Capital」のTong Chenは話す。

ユーザーのエンゲージメントを高めるビリビリ動画の取り組みの一つが、「オンラインテスト」の実施だ。

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