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2015年8月5日水曜日

ストIIでゲーセンが熱かった! ギネス級人気だったストリートファイターIIを振り返る

"ストリートファイターII"と聞いて説明が必要な人は少ないだろう。ストIIは1991年にカプコンから登場した世界初の対戦型格闘ゲーム。後にテレビゲーム業界においても同ジャンルを築いたパイオニア的作品だ。
1992年に発売された家庭用(スーパーファミコン版)は累計本数630万本を売り上げ、対戦型格闘ゲーム史上1位を記録。その後、派生作品や続編も作られ、シリーズ累計は3,600万本を誇る(2015年6月末現在)!
今回は、そんな日本が生んだ一大デジタルエンターテイメントを振り返ってみよう!

ゲーセンがとにかく熱かった!


1991年のアーケード版が登場した際には、その対戦の面白さからすぐに全国のゲームセンターを埋め尽くした。東京だけだったのか全国的にそうなのかは分からないが、順番待ちのために、筐体(いわゆるゲームマシンのこと)の隅っこには100円玉が山積みになっていた!

その熱狂ぶりはすさまじく、乱入対戦が主流となった92年頃になると、負けた側が"台パン"(筐体を叩くこと)をして相手を睨みつける、という様式美も生まれた。今ではガンダムVSシリーズが"ガンダム動物園"などと呼ばれているが、ゲーセンでのカツアゲや喧嘩が社会問題でもあった当時、動物園なんて生ぬるいものではなかっただろう。波動拳すらまともに出せない小学校低学年だった筆者は、ダルシムのごとく腰を低く落とし、いつもその様子を離れて見ているのが精いっぱいだったが、それでも「いつかは俺もあの舞台に立ちたい」などと若手俳優の様なことを思っていたものだった……

"格ゲー"というジャンルを築いたゲームの新境地


ストIIがブームを作った最大の要因は、格ゲーというジャンルを創り上げた事に他ならない。格ゲーとは、60フレームという1秒を60コマに割った世界の中で、いかに相手の動きを読み、的確な一挙一動を繰り出せるか、という競争である。いわば超高速の将棋や囲碁を指しているといっても過言ではないと筆者は考える。
というのも、選択するキャラクターは外見のほか、その操作性や必殺技などが大きく異なるため、クセを把握して最高のパフォーマンスを出すには、それ相当の努力と鍛錬が必要になる。その過程があるからこそ、プレイ中は、まるで自分自身がストリートファイトしているかのような気持ちでのめり込めるのだ。ストIIは、ゲームをスポーツ(今で言う「e-スポーツ」)に昇華させた作品なのかもしれない。

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