ゴールドマン・サックスでインベストメント・バンカー(投資銀行家)の基礎を身につけ、ハーバード・ビジネス・スクールへ私費留学。卒業後はマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社して経営コンサルタントとしての基礎を学んだ著者が、ゴールドマンとマッキンゼーにおける元上司・同僚、ハーバードのクラスメートたちにある共通点を明らかにした書籍が、『世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?』(戸塚隆将著、朝日新聞出版)。
どれも能力や経験に関係なく、ちょっとしたコツと心がけ次第で真似できるものばかりで、そのエッセンスは「基本に徹する」ということ。そしてその「基本」は、大きく4つに分類できるそうです。
- 人との「つながり」を大切にする
- 「自分磨き」を一生継続する
- 「日々の成果出し」に強くこだわる
- 「世界的な視野」を常に意識する
上記1.について書かれたChapter 1「人との『つながり』に投資する」から、いくつかを引き出してみます。
「つながり」を信じる
利害関係を越えたなんらかのつながりを信じることで、結果として人間関係は発展するもの。将来、振り返ってみたときに点と点がつながることがあるだけに、日ごろから分け隔てなく、幅広い人間関係を構築することが大切。
そして、なにより重要なのは感謝の気持ちを持つこと。感謝の気持ちは一方通行にはならず、必ず相手に届くもの。届くことを見越すのではなく、結果として届くものだといいます。(16ページより)
「つながり」への投資
著者はハーバード・ビジネス・スクールに行ってよかった点を、(1)友人関係、(2)視野の広がり、(3)一定の自信の獲得だと記しています。そして他の学生もみな、同校の価値として友人関係を一番に挙げるのだとか。理由は、人との時間に投資することを重要視しているから。勉強や仕事に励むことと同じように、友人・知人と時間を共有した結果として、人とのつながりが広がっていくことが重要だと認識しているわけです。(19ページより)
相手に興味を持つ
初めて会った人の名前を覚えたら、次にすべきことは、お互いがお互いをもっと知る努力をすること。そのためには、自分自身が相手に興味を持つことからスタートすべき。なぜなら、そうすることで会話が促進され、人間関係が深まるから。
人は、自分に関心を持ってくれる人には、自然と好意を抱くもの。だからこそ、まず自分から本気で相手に関心を持つことが大切だという考え方です。…






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