2014年2月13日木曜日

Google、巨大格納庫 Hangar One など元米海軍施設をNASAから借り入れ。飛行場を管理

昨年は共同で量子コンピュータ研究所を設立するなど親交を深めつつあるNASA とGoogle が、今度は巨大格納庫の貸出契約を結んだことが明らかになりました。

NASA と GSA (米連邦政府一般調達局)は昨年、米国カリフォルニア州モフェットフィールドにある元米海軍施設の管理者を民間企業を対象に募集しており、管理者に選ばれたのがGoogle の子会社Planetary Ventures です。

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モフェットフィールドには巨大格納庫「Hangar One」やモフェット連邦飛行場、ゴルフ場などの施設があります。なかでも目を引くHangar One は、米海軍の飛行船USS Macon の基地として1930年代に完成。全長239m、高さ44.6m というMacon を格納するため、総面積は3.2ヘクタールという広大さです。

またモフェットフィールドは、Google など多くのIT 企業が居を構えるカリフォルニア州マウンテンビューに位置するため、Hangar One はシリコンバレーのランドマークとしても知られています。

しかしながら完成から80年以上が経過し老朽化が激しく、大規模な修繕が必要な状態でした。そのためGSA とNASA の募集条件には、Hangar One の外装を交換して歴史的施設として保全することが含まれています。なおすでに外装は取り外されており、現在は骨組みだけの姿です。

今後Planetary Ventures は、Hangar One の修繕に加えてHanger 2 および3の修繕、既存のゴルフコースのアップグレード、公共用・教育用施設の設置などを実施予定。またNASA の管理コスト削減のため、飛行場の管理や運営も条件に含まれています。

こちらはGoogle マップで表示したモフェットフィールド。Google と共に量子コンピュータを研究するNASA のエイムズ研究センターも近隣にあります。

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