Pages - Menu

Pages

2015年12月5日土曜日

「JINS MEME」は何がすごいのか

 約1年前に本連載で、眼電位と体のバランスを計測することができるアイウェア、「JINS MEME」についてご紹介した。そのJINS MEMEが11月5日に発売を迎え、日本帰国の際に試すことができたので、まずはその様子をお伝えしたい。

●改めて、JINS MEMEとは?

 ジェイアイエヌのJINSは、低価格・高品質のアイウェアブランドとして展開しているが、「JINS PC」(現在は「JINS SCREEN」と名称が改められた)というブルーライトカットレンズを備えたメガネや、花粉症カット機能を備えたメガネなどで、視力矯正以外の「機能性メガネ」の市場を切り開くことに成功している。

 JINS MEMEも、機能性メガネのカテゴリーに入ると同時に、スマートフォンと連携して利用することから、本連載のテーマでもあるウェアラブルデバイスとして扱うこともできるだろう。

 JINS MEMEは、正面から見れば、通常のメガネとさほど変わらないが、テンプルの先は通常の眼鏡より大きくなっており、ここにバッテリーや加速度センサー、ジャイロセンサーが収められている。JINS MEMEには2モデルあり、加速度センサーのみを備えた「MT」に加えて、眼電位センサーを搭載する「ES」が用意された。筆者が試すのはESの方だ。

 MTとESの違いはノーズパッドとブリッジの部分に搭載されているセンサー。この3点の電極から、眼電位を取りだし、瞬きや目がむいている方向などを検出できる仕組みだ。これまで4点でデータを取っていた眼電位を、3点で取れるようになったことで、メガネに搭載しやすくなったという。

 普通のメガネと変わらぬ見た目で、新たな機能性を備えている点が非常に優れている。

●アプリで機能が増えていく

 本連載でもたびたびご紹介している、ウェアラブルデバイスのデザインパターン。すなわち、デバイスの頭脳をスマートフォンのアプリに任せることで、デバイス側のさまざまな負担を減らし、バッテリー持続時間を延ばし、価格を抑えることができる。

 その点で、「Google Glass」や「Apple Watch」は、そのパターンから外れているデバイスと言える。前者はプロジェクトの大幅な変更を余儀なくされたが、後者は前述のデザインパターンを崩そうとしている。当初はiPhone側でアプリの処理や通信をさせていたが、watchOS 2で、時計そのものにアプリの処理を任せるようになった。

0 件のコメント:

コメントを投稿