2017年4月14日金曜日

経済損失は約3.5兆円!! 寝ることは大切なビジネススキル

 4月13日、ウェアラブルデバイスで販売総数6000万台以上を誇るFitbitの日本法人、フィットビット・ジャパンが、新製品「Fitbit Alta HR」の発表会を開催した。そのイベントで、睡眠コンサルタント/産業用心理カウンセラーのSEA Trinity 代表取締役、友野なお氏が「科学で証明される眠りの効果」と題して講演を行った。

 日本は睡眠時間が少ない国と指摘されて久しい。厚生労働省の調査によると、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人は年々増え続けており、2015年には実に40%近い割合(20歳以上)にまで達している。経済協力開発機構(OECD)の調査でも、韓国に次いで睡眠時間が少ない。

 友野氏は「日本人は本当に寝ていないんです。過去10年間を見ても、1日の平均睡眠時間は6時間未満のゾーンが増えています。原因は高齢化社会、ストレス社会、スマートフォンの普及などによる生活の夜型化などが考えられますが、もう1つ見逃せない要因があります。それは、睡眠について学ぶ機会がほとんどないということです。

 海外では、睡眠教育が行われていることも珍しくないですが、こと日本では保健体育でわずかに触れるのみで、系統的な睡眠教育がなされず、睡眠への意識が低いのです」と指摘した。

 「睡眠不足による経済損失は年間3.5兆円にものぼり、関連する医療費を含めれば実に5兆円にも及ぶという試算があります。寝不足による遅刻や欠勤、睡眠障害による交通事故、作業効率の低下などによって生じる経済損失は思った以上に深刻です。

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