2017年6月12日月曜日

iOS 11の新機能「Apple Pay Cash」「NFC開放」を読み解く:モバイル決済最前線

Apple Payの4つめの新機能として紹介されたP2P送金

もはやApple Payがモバイル決済の世界を大きく動かしたことは揺るぎない事実だ。日本国内でもその効果がいろいろなデータから如実に表れつつあるが、これについては改めて紹介していきたい。今回、その仕掛け人であるAppleから同サービスのいくつか重要なアップデートが発表されたので、それらについて考察していきたい。「Apple Pay Cash」と「P2P送金」ビジネスモデルの実際WWDC17の基調講演で米AppleのiOS開発を統括するCraig Federighi氏が説明したように、Apple Payでは「NFCを使った対面決済」「アプリ経由のオンライン決済」「Webブラウザ経由のオンライン決済」の3種類の機能を備えており、今回発表されたiOS 11ではこれに「P2P送金」の機能が追加される。仕組み自体は非常にシンプルで、iMessageのインターフェイスを使って相手側に指定金額を送金できるというものだ。あるいはSiriに呼びかけるだけでの送金も可能だ。通常、Apple Payのウォレットにはクレジットカードまたはデビットカードが登録されているので、ここから送金が行われることになる。

そして、ここから出金されたお金を受け取る場合に登場するのが「Apple Pay Cash」だ。これは一種のApple口座と呼べるもので、ここに貯めたお金はApple Payの買い物に利用したり、あるいは銀行口座へと"出金"することができる。

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