2013年8月14日水曜日

2013年7月の携帯電話ランキング、上位は変わらず、「GALAXY S4」が反撃

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2013年7月のスマートフォンの月間販売台数は前年同月の80.8%だった。前年比2ケタ減は、集計開始以来初めて。従来型携帯電話は、もう何年も前年割れの状態が続いており、携帯電話全体の販売台数は、7月としては過去4年間(2010~13年)で最低だった。

●初のニケタ減 今年の夏商戦は「5月」がピーク?

 スマートフォンのうち、アップルのiPhoneシリーズは、前年同月比122.6%と好調。対して、全体の7割弱を占めるAndroid搭載スマートフォンが前年同月比69.4%と低調で、スマートフォン全体では前年割れとなった。キャリア別でみると、ドコモの落ち込みが激しい。

 ただ、このキャリアによる差は、iPhoneの取り扱いの有無というよりも、夏モデル発表後、すぐに「ツートップ」に位置づけた主力機種「Xperia A(エース) SO-04E」「GALAXY S4 SC-04E」を発売したために、ピークが例年とずれてしまったことが大きい。au、ソフトバンクモバイルも、ドコモ同様、5~7月の販売台数は、5月をピークにやや減少しており、キャリアを問わず前倒しの反動が出ている。

 スマートフォンの購入者層が広がるにつれ、家電量販店ではなく、「BCNランキング」の集計対象外のキャリアショップで購入する割合が高まっているとみられ、実際よりマイナス側に振れている感は否めない。9月下旬発売予定の「初音ミク」とのコラボレーションモデル「Xperia feat. HATSUNE MIKU SO-04E」や、すでにさまざまな噂が流れているiPhone次期モデルなどを待つ買い控えの影響もあるだろう。7月31日、NECカシオモバイルコミュニケーションズ(NEC)は、スマートフォンの新規開発を中止し、現在販売中の機種をもって生産・販売を終了すると発表した。かつて、携帯電話のトレンドをリードしていたNECの撤退が象徴するように、13年7月は、スペック面の進化とともに、ずっと上がり調子だったスマートフォンのターニングポイントだったかもしれない。

●値下げ効果で「GALAXY S4」が2位に浮上 7月に限るとツートップはほぼ半々

 夏モデルの発売前倒しの影響を受け、7月の携帯電話の月間ランキングは、auの「AQUOS PHONE SERIE SHL22」が10位にランクインした以外、ほとんど6月と同じだった。

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