食品加工イノベーション!
ロボットスーツでもおなじみの沖縄工業高等専門学校では、衝撃波によって食べ物を一瞬で粉砕する技術研究が進められているそうです。これは音速を超える速さで圧力を対象物に伝播させる技術で、その速さから熱による変成作用がきわめて少なく、圧力だけを純粋に対象にかけることができるというもの。
圧力が物体(この場合は米)に音速でかけられると、その圧力は2つに分かれます。1つは、音速を超える速度のまま物体を貫通するもの。もう1つは音速以下の速度となり、物体内で反射するもの。この反射する圧力(反射膨張波)が物体の中身を粉砕するという仕組みです(スポーリング破壊)。
スポーリング破壊によって内部だけを粉砕することが可能になり、このような素材丸ごとジュースが一瞬でできるそうです。しかも100個のリンゴを粉砕しても電気代は1円未満というエネルギー効率性。それにしてもリンゴにストローってマンガとかに出てきそう…夢ですな…。
沖縄高専では、熊本大学で作られた試料粉砕マシン(爆破レンジ)を応用した、より小型化されたマシンを開発して研究を進めているそうです。実際研究を進めているうちに、この技術はリンゴ以外にもたくさんの食品で利用できることがわかってきたんだとか。たとえば、茶葉やお米を瞬時に粉にしたり、脱穀、肉類の咀嚼性向上などなど可能性は無限大!
一瞬でリンゴをジュースにしてチューチューするのも素敵ですけれど…自分だったらなにがいいかなぁ~スイカかなぁ~。でもタネ多いから却下かな…。
image by: Valentyn Volkov / shutterstock
水中衝撃波で飼料粉砕をおこなうコンパクトな装置の開発(PDF) [沖縄工業高等専門学校]
衝撃波による新たな米粉の製造技術開発とその実用性について(PDF) [沖縄工業高等専門学校]
(嘉島唯)
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