2013年9月10日火曜日

スマホの値段がキャリアショップで違う理由

店頭で見かけるケータイの複雑な価格表示や販売方法に頭を悩ませた経験のある人は多いだろう。この難解な販売システムの裏には"落とし穴"が隠されている。

しかも、街のケータイショップや家電量販店だけでなく、一見、安心に思えるキャリアショップも例外ではない。実際にキャリアショップでスマホを購入したC君のケースを見てみよう。

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常々、友人たちから「スマホ買うならケータイショップか家電量販店だよ。オプションてんこ盛りの場合もあるけど、即解約しちゃえばいいんだから」などと吹き込まれていたCクン。

「でも、そんなとこで買うから、"アコギ"な商売が続くんだよ。そもそもオプションの解約なんてメンドくさくてやってられないし……。オレだったら、信頼できるキャリアショップ一択だね」

と意気込んで、キャリアショップを訪れたCクンだが……。

「いや、キャリアショップを信じていた自分がバカでした。値札を見て『意外に安いじゃん』って思ったら、横に小さく『こちらの価格は、別途ご案内する契約が必要です』って書いてある。店員に聞いてみたら、子供向けのケータイを一緒に契約したときの価格なんですって真顔で言うし。

近所の別のキャリアショップに行ったら、そこには『SDメモリーカードを一緒にお買い上げいただく場合の特価です』ってあって。『まぁSDならどうせ買うからいいか』と思って値段を聞いたら、16GB限定で9980円!だって。これ、家電量販店で買う価格の3倍くらいじゃないですか。いったい、いつからキャリアショップも"ボッタクリ"になっちゃったの?」(Cクン)


なぜ、まともそうなキャリアショップまでこんなやり方なのか? ケータイ料金に詳しいフリーライターの後藤一泰氏が分析する。

「キャリアショップって、それぞれのキャリアが直営でやっているってイメージがありますよね? でも実際は、キャリアとは資本関係もない会社が、キャリアの看板を使わせてもらって商売していると考えたほうがいいんです。

そのため、同じキャリアショップでも、商売に対する姿勢は千差万別。特に商品説明やサポートに時間のかかるスマホが登場してからは、ケータイやスマホを売るだけでは人件費をペイするのが厳しくなったんです。そのため店によっては『複数回線の抱き合わせ』『オプションの高額販売』などを手がけるようになりました。

また、自分のお店の販売手数料を『頭金』として上乗せして、キャリアの希望小売価格(オンラインショッピングサイトの価格)よりも高く販売しているお店もあります。

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