2013年11月17日日曜日

360°? いいえ、360°×360°! 投げて撮るカメラが製品化(動画あり)


いよいよ実用化!

Panonoカメラは空中に投げて撮影するボール型パノラマカメラ。36個のレンズを持つ複合カメラを内蔵しており、空中に放り投げると、頂点に達した時に自動的に360°×360°のパノラマ写真を撮影してくれます。今から約2年前に、前身である投げられるパノラマ・ボールカメラのことを知った時にもかなり感激しましたが、あの時はまだプロトタイプ(上の写真右側)の段階でした。あれから2年、パワフルさはそのままに約半分のサイズになって製品版のお目見えです。さっそく米ギズでもハンズオンしてみましたが、自信を持って言えます。これ、すごいです。

パノラマ写真の従来の撮影方法は、広角レンズを使って撮影した写真をつぎはぎするというもの。素人がこの方法でパノラマ撮影すると、大抵ぶれてしまったり歪んでしまったりしますよね。でもPanonoカメラでは、36個のカメラが全方向を同時に撮影するので、こういったブレや歪みが回避できるんです。これは内部に加速度計を設置し、ボールが頂点に来る瞬間、つまりボールが一瞬だけほぼ静止状態になるポイントを検知することにより可能になっています。この一瞬に固定焦点カメラで同時撮影しているというわけ。


ちなみに加速度計が計測しているのはボールの高さではありません。Panonoが手から離れた瞬間に正確な加速度を測定し、頂点に達するまでの時間を計算しているんです。米ギズ本社の屋上で撮影した下の画像(インタラクティブ画像なのでぐりぐりしてみてください)を見ていただければ分かる通り、かなりきれいに撮影できます。さらにGoProと同じ、ごつごつした透明の耐水プラスチックカバーで保護されているので、多少の水滴にはびくともしないはず。


動画を見る


また投げることが難しい場所や自分の思い通りに撮りたいときは、スティックの先に固定して撮影することも可能です。もちろん普通に手に持って撮影することもできますよ。



72メガピクセルという高解像度の写真が撮影できるPanono。でも気になるのは、撮影した写真をどうやって見るのかというところ。スマホやプレビュー画面付きのデジカメに慣れた私達にとって、撮影した写真をすぐに確認できるというのは重要なポイントですよね。Panonoの発案者であるベルリン工科大学のヨナス・プファイルさんは、もちろんその点もきっちり考えています。Panonoで撮影された写真は自動的にPanonoの無料モバイルアプリにダウンロードされ、各デバイスからすぐに閲覧できるんです。

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