2013年11月11日月曜日

ミクシィ4~9月期、最終損失13億5200万円 「いつまでも赤字は出せない」と朝倉社長

 ミクシィが11月8日に発表した4~9月期の決算は、売上高が前年同期比41.6%減の39億7900万円、営業損益が3億9800万円の赤字(前年同期は16億1200万円の利益)、最終損益が13億5200万円の損失(同15億8300万円の利益)に転落した。朝倉祐介社長は「いつまでも赤字を出している状況は絶対に許せない」とし、新規事業の成長に期待をかける。

 グループ全体のスマートフォンサービス(アプリ、Web)の9月のアクティブユーザー数(ほとんどがmixiのもの)は715万人と、6月比で約10%減、前年同月比では36%減少。mixi事業の売上高も激減し、広告売上高は前四半期比70.3%減の8億100万円、課金売上高は同26.1%減の26億5400万円にとどまった。

 課金売り上げの苦戦要因は、ディー・エヌ・エー(DeNA)と共同で展開している「mixiゲーム」が期初の想定を下回ったこと。朝倉社長は「Mobageで提供してから時間が経ったゲームをmixiゲームでも提供しており、ユーザーに響かなかった」ことが原因とみており、下半期には、Mobageと同時リリースのタイトルを投入するなど「鮮度の高いタイトルを持ってくることで、業績拡大に結びつける」としている。

●mixiは「オープン化」へ

 11月中旬には「mixiコミュニティ」をWeb検索の対象に。「mixiコミュニティを端緒に、mixiサービス全体をオープンな方向に発展させていく」という。コミュニティのオープン化を通じ、検索サービスなどからのユーザー流入や、広告価値の向上を狙っている。

●新規事業に期待 ノハナは50万会員突破

 mixi事業が苦戦するなか、新規事業の成長に期待をかける。10月に公開したスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」は、iOS版のみで10万ユーザーを獲得。Bluetooth通信を使った4人までのマルチプレイが可能で、「リアルな友人と対面しながら遊べる」ゲームとして、ほかのソーシャルゲームとは一線を画しているという。

 フォトブックサービス「ノハナ」の会員数が50万人を突破。フォトブックを月に1冊無料で届けるためコストもかさんでいるが、追加フォトブックの売り上げも好調とし、今後もプロモーション費用をかけてユーザー拡大に注力していく。

 10~12月期には、「街コン」イベントを運営するコンフィアンザや、結婚支援サービス「youbride」、出会いサービス「YYC」などを運営するDiverseを買収して連結化。

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