2013年11月15日金曜日

ビッグデータの流行で最後に笑うのは誰か?

ビッグデータが普及するにつれて、その恩恵にあずかる面々は移り変わっていくのだという。

我々は今ビッグデータ•ブームの最中にいる。ベンチャーキャピタル達はビッグデータの匂いがする企業には惜しみなく投資し、ブームの拡大は本格化を見せている。Cowen&Co.のアナリストであるピーター・ゴールドマチャーによるとこのブームは三つのフェーズに分かれており、最終フェーズで一番得をするのはベンダーではなく、ビッグデータを実際に使用する企業なのだと言う。

ビッグデータはまだまだ不器用な思春期である

世間では過剰な期待がなされているが、ビッグデータはまだほんの初期段階で、野球で言えば1回の表あたりである。ゴールドマチャーに言わせれば実はまだ試合も始まっておらず、今はドラフト会議の最終ラウンドといったところらしい。企業はまだデータの使い道すら分かっておらず、計画の上でも1ドルの投資に対して0.5ドル程度のリターンしか見込めないのだという。

これはあまり良い状況とは言えない。

しかしすでに改善の兆しは見えており、ビッグデータのインフラが急成長を遂げることによって、まずはそのベンダー達が大きく儲けるだろうとゴールドマチャーは分析している。

ビッグデータの勝者としてまずあげられるのが、インフラを提供している各企業だ。HadoopやNoSQLのようなベンダーが持つ技術によって、今後企業が長年にわたってビジネスを展開する基盤が構築されていく。

実はビッグデータのソフトウェア•インフラ市場はまだ比較的小さい。だが急激に成長しており、中には年間売り上げ100億円の大台に乗るスタートアップも何社か出て来ているようだ。彼らが提供するソフトウェアのほとんどはオープンソースであり、無料でダウンロードできるというのだから驚きである。

データを簡単に使う方法(ただし有料)

データ自体のインフラを構築するベンダーももちろん重要だが、より大きなリターンを狙う別のベンダーも存在する。ビッグデータの解析を助けるアプリの開発やデータ分析に特化した企業達である。Cloudera社の最高戦略責任者であるマイク・オルソン(@mikeolson)は最近こんなことを言っていた。

.@mikeolson makes a great point: #hadoop value will be delivered through cloud apps vendors. ISV opportunity huge for #hadoop and @cloudera

— aneel bhusri (@aneelb) June 13, 2012

「@mikeolsonがいいことを言った:#hadoopの価値はクラウドアプリのベンダーによって提供される。

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