一方で10月に、LINEの子会社で、出会い系サイト「YYC」や「youbride」などを運営するDiverseを子会社にすると発表した。業績悪化を食い止めるために取った出会い系の運営という手段は、吉と出るのだろうか。
●やはり出会い系は儲かる?まず、「YYC」の会員数は約500万人で、異性へのメール送信1回当たり50円が課金される。もちろんすべてのユーザーが課金するわけではないから、課金ユーザー数を18%としよう。この数字は、市場調査会社シード・プランニングが発表した「スマホゲームの利用実態調査結果」で、有料ゲームサイト「Mobage」への課金率20.8%、同「GREE」への課金率17.3%の数字を平均して、18%のユーザーが課金していると仮定した。ゲームと出会い系でジャンルが異なるので、課金ユーザー割合の信ぴょう性が低い点を了承いただきたい。課金したユーザーが2回メール送信をしたとすると、500万人×18%×50円×2回=9000万円の売り上げとなる。
次に、「youbride」の会員数は72万人。無料でも利用できるが、メッセージの送受信には月額課金が必要だ。6カ月プランであれば、ひと月当たりの課金額は最低の2100円。したがって、72万人×課金率18%×2100円×12カ月=32.6億円の売り上げとなる。ミクシィの13年第1・第2四半期の売り上げ合計は約58億円であることを考えれば、相当大きなウェートを占めるようになるだろう。
09年に閉鎖された出会い系サイト「Friends!」を運営していたスター・ビーチの決算報告を見てみよう。当時のユーザー数は約700万人以上に上るといわれていた同社の経常利益は2億円を超える。1ユーザー当たり28円の利益が出ている計算になる。しかも、「Friends!」の利用は完全無料だったのだから、すべて広告費での利益だ。すでに多くの登録者がいるサイトであれば、課金制と併せて広告収入も望め、ミクシィにとってみれば、業績回復を担う上で大きな期待の持てるビジネスであることに間違いはない。
●裏にはLINEの上場への思惑?LINEは、同社は否定しているものの、株式上場への準備を進めているとみられる。…
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