2014年1月21日火曜日

開発者達の注目は今、Androidに集まっている

マーケットシェアは支配しているものの、開発者の注目度は今一つ高くなかったAndroidに、今変化が起きている。

Androidでのアプリ開発は今、新たな局面を迎えている。一年ほど前までは、その優れたツールや収益性などから開発者はアップルのiOSアプリを好んで開発していた。しかし今は、Androidの膨大かつ急速に成長を続けるインストールベースを無視できなくなっている。Androidのシェアが大規模でグローバルになるにつれ、Andoridに対する開発者の関心も自然と高まっているのだ。Vision MobileとEvans Dataの調査結果によると、開発者は依然としてiOSに強い興味を抱いているが、徐々にAndroidへと関心が移り始めている傾向も示しているという。

どうやらポイントは開発者の成熟度や経験値にあるようだ。Vision Mobileによる最新の調査は、開発者がモバイルアプリの開発を長く続けているほど、AndroidよりiOSを選ぶ可能性が高いということを端的に示している。これは多くの意味で、地域的な要素も関係している。iOSの開発者とユーザーはアメリカと西ヨーロッパに数多く存在しており、この地域の開発者は過去数年に渡って自身のアプリのマネタイズに成功しているようだ。Androidもアメリカと西ヨーロッパで同じように強さを見せているが、アジア、インド、中東、南米、アフリカなどの新興スマートフォン市場にも進出しているため、よりグローバルだといえる。新興市場でAndroidスマートフォンが普及しユーザーが増えていくのに従って、開発者のAndroidへの関心もまた高まってきているのだ。

開発者達はAndroidを選び始めている

Vision Mobileによれば、開発者の34.4%は最初のアプリケーション・プラットフォームにAndroidを選ぶという。一方iOSを最初に選ぶ開発者は32.7%となっている。また開発者は平均2.9種類の異なるプラットフォームに向けたアプリ開発を行っており、いかに我々がマルチプラットフォームの世界に生きているのかということが分かる。ただ、最初に選ばれるプラットフォームは、Androidになりつつあるのだ。

この傾向は、タブレット向けアプリケーションの開発においてより顕著に表れている。Evans Dataの新しい開発者調査によれば、84%もの開発者がAndroidをターゲットとしてタブレット用アプリ開発を行っており、iOSをターゲットとしているのは62%、Windowsをターゲットとしているのは52%であった。

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