2014年2月5日水曜日

スマホ写真に位置情報を記録しない設定法

個人情報そのやり方では守れません:

 写真の撮影場所が分かるくらい、特に問題ないと思うかもしれません。しかし自宅で撮影した写真をそのまま公開してしまうとどうなるでしょうか? たった1枚の写真から、自宅が不特定多数の人に特定されてしまう危険性もあるのです。

●スマホ写真に位置情報を記録しない設定法

 撮影場所が分かってしまうくらい、別に問題ないと思うかもしれません。ブログには「お台場に遊びに行きました」と、撮影場所を書き込んでいる人もいます。

 そういったケースであれば問題はないのですが、スマートフォンにある位置情報を記録する機能をオンにしたまま、「今日は私が育てている観葉植物のカポックをお見せします」と写真を公開してしまったら、どうなるでしょうか?

 もし、あなたの自宅を知りたいと思っている人があなたのブログを読んでいたら、「ああ、この写真は自宅だな」と想像しますよね。

 あとは、写真に埋め込まれた位置情報を、インターネットで簡単に手に入る解析ソフトで分析すればいいのです。経度や緯度もドンピシャの位置情報が出てきます。

 あなたのことを知りたがっている、その誰かが車を持っていたら、カーナビに位置情報を入力して目的地に設定するでしょう。走り出せば自動的に道案内されるので、あなたの自宅までは迷わずに来られます。

 あなたの自宅はたった1枚の写真から、不特定多数の人に特定されてしまう危険性もあるのです。

 スマートフォンで写真を撮影する際には、位置情報を記録しない設定にすることもできます(図:2-1、2-2)。撮影場所が特定されるのを避けたいのであれば、位置情報を記録しないようにして撮影することをおすすめします。

●LINE cameraでも「位置情報」には注意

 スマートフォンでは、もともと用意されているカメラ機能とは別に、あとからインストールしたカメラアプリを使って写真を撮ることもできます。

 カメラアプリを使うと、写真を撮るだけではなく、その写真をプリクラのように加工してブログなどにアップして楽しむことができます。そんなカメラアプリの中でも人気なのがLINEが提供している「LINE camera(ライン カメラ)」です。

 ただし、LINE cameraでも撮影するときは位置情報の設定に注意しましょう。撮影した写真をLINEをはじめ、ブログやSNSに簡単に投稿できるのがLINE cameraの魅力ですが、うっかり設定を誤った状態で投稿してしまうと、写真に埋め込まれた位置情報から撮影場所などの情報が多くの人に筒抜けになってしまうかもしれません。

 撮影場所が知られてしまうのを避けたいときは、LINE cameraで撮影するときにも位置情報を記録しない設定にしてから撮影しましょう。(つづく)

[武山知裕,Business Media 誠]

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