2014年2月9日日曜日

マニアの制作したフェイク予告編が本当に映画化。ホラー映画『クラウン』

無名のフィルムメーカーがフェイク予告編として製作した架空のホラー映画が、まさかの映画化。

しかもプロデュースを名乗り出たのが、監禁スラッシャー・ムービー『ホステル』でホラー映画ファンのハートを鷲掴みにし、近年ではアイアン・フィストの脚本/製作も担当したイーライ・ロスというんだから驚きです。

その映画のタイトルは『クラウン(原題)』。一人息子の6歳の誕生日を祝うためにピエロの扮装をしたお父さんが、なぜか衣装を脱ぐことができなくなり、やがて邪悪なピエロの魂に取り憑かれてしまう......というホラー作品。

ヒョウタンから駒というか、嘘から出たマコトというか、ビッグネームが本当に映画化してしまったフェイク予告編と、本当のオフィシャル予告編をご覧ください。 

 

こちらはフェイク予告編。制作を行ったのは、無名のフィルムメーカーたちによるプロダクション「ウェイバリーフィルムズ」で、冒頭からライオンズ・ゲートとスクリーン・ジェムズのオープニングロゴを拝借し、さらにマスター・オブ・ホラーとしてイーライ・ロス監督の名前をクレジットしています。

フェイク予告編といえどストーリーの骨格は出来上がっている印象で、期待値の高さを感じさせる内容となっています。そのクオリティの高さからも、勝手に名前をクレジットされたイーライ・ロスが「この映画チョー観てー!!」と感じたこともうなずけます。

かくて素人集団の製作したフェイク予告編に、ジョークのつもりでクレジットしたイーライ・ロスが本当に予告編を映画化してしまったという、嘘みたいな予告編がこちら。

ネットで公開された作品が映画化された例は、ホラー作品ですとギレルモ・デル・トロがプロデュースした『MAMA』などが思い浮かびますが、プロのCMディレクターが製作したショートフィルムの長編化とは異なり、『クラウン』の場合は無名のフィルムメーカーが制作したフェイクの予告編という点が決定的に異なっています。

なお、フェイク版とは異なり、映画版『クラウン』でのイーライ・ロスは監督ではなく、プロデュースを担当しており、監督を務めるのは、これが長編映画デビューとなるテレビ・ディレクターのジョン・ワッツ。こうして比べてみると、やはり公式予告編はより演出がヘビーになり、恐怖感も増していることがわかります。

嘘がホントになったホラー映画『クラウン』は、ディメンション・フィルムズの配給で2014年公開予定。日本での公開は未定となっています。

Clown [YouTube]Clown (out 2014), directed by Jon Watts [YouTube]

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