一方で、タブレットはお手軽な7インチクラスの端末が多く販売されている。タブレットは小型化し、スマホは大型化しており、タブレットとスマホの境界線が曖昧になってきている。そして、その微妙な立ち位置の端末を表す言葉として「ファブレット」という名前が生まれた。
●ファブレットの定義ファブレットは、5インチより大きくて7インチより小さいディスプレイの端末を指すといわれているが、5インチ超のスマホが山のようにある今、6インチ前後のものをこう呼ぶことが多いようだ。
ただし、ファブレットという言葉は「Phone」と「Tablet」を組み合わせてできた言葉であり、電話機能がないものはファブレットとは呼ばない。「大きな画面で、なおかつ電話機能も持っている端末」と定義してよいだろう。
ファブレットとして日本でよく知られているのは、サムスンのGALAXY Noteシリーズだろう。画面サイズは5.3インチ、5.5インチ、5.7インチと徐々に大型化してきている。
2014年の最新端末の中では、Xperia Z Ultraが代表といえる。6.4インチのディスプレイを搭載した大型端末ながら、通話機能も搭載している。
実態は大きなスマホだが、見た目の印象としては、タブレットより小さく、通話機能が付いていると考えるとわかりやすいかもしれない。
このサイズの端末は、電話機として考えれば大きすぎる。かろうじて片手で握ることは可能だが、耳元に構えるとかなり違和感があるし、少し長話になれば疲れてしまう。とはいえ、数年前まではiPhoneですら「大きすぎる」と言われたのだから、もう少したてば見る側も慣れるのかもしれない。
一方で、PCの簡易版のような使い方をするには画面が小さすぎて、Bluetoothキーボードと接続しても覗き込むような姿勢で入力しなければならず、使いづらいという声も多く聞こえる。
要するに、とても中途半端なサイズなのだが、ファブレットの魅力はここにある。使い方としては、ほぼスマホと同じで動画やウェブサイトなど鑑賞型コンテンツの利用がメインで、大きな画面で快適に見たいという人や、連絡はほとんどメールかLINEなどが中心で電話はあまり使わないという人にとって最適な端末といえよう。…
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