今回発表された新サービスについて、それぞれの内容と考えられる影響を検討してみる。
●「LINE電話」は通話サービスの大本命になる?LINEはもともとユーザー同士で無料の音声通話ができるが、LINEを使っていないユーザーとは話せなかった。ところが、LINEアプリが導入されていない携帯電話や、固定電話にも電話がかけられる「LINE電話」という機能が3月中に登場する。
通信キャリアの提供するプレミアム回線を使うと発表されているが、要するにIP電話だ。サービスが始まってみないことには音質等には言及できないが、高品質だいわれているが「IP電話としては高品質」との程度にとどまると予想できる。
そういった意味では、高品質な通話が必要となるビジネスユーザーの場合は、キャリアの通話サービスをそのまま使うか、回線交換方式である「楽天でんわ」等を利用し続けるのではないだろうか。
一方で、話せればよいという人にとっては非常に魅力になるだろう。一般電話への通話は有料で、その料金を先払いしなければならないという不便があるが、うまく利用すればかなり通話代は抑えられる。先行するIP電話サービス・アプリとのつぶし合いになりそうだが、若年層を中心としたLINEユーザーは、別アプリを利用する意味はなくなるため、他社の通話サービスはユーザー離れが加速すると考えられる。
●「LINE Creators Market」で誰でもヒットメーカーになれる?「LINE Creators Market」は、LINEアカウントを持っていれば誰でもクリエイターとしてスタンプを販売できるサービスで、4月から開始される予定だが、簡単に画像が用意できるかというと、そうでもない。
写真ではなくイラストに限られ、用途別に合計42個の画像を1セットとして用意する必要がある。公序良俗に反するものが扱えないのはもちろん、セットとしてバランスが整わないものも販売が許可されない。
こうした規定に沿ってLINE側が審査した上で販売可能となるのだが、審査基準自体は今のところあまり明確ではない。例えば、子どもが描いたようにへたな絵でも販売できるのかなど、基準レベルについてもわかっていない。…
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