2014年3月7日金曜日

「LINE電話」「LINE ビジネスコネクト」ってどんなもの?

 2014年2月に、LINEが3つの新しいサービスを発表した。1つは、「LINE電話/LINE Call」と呼ぶIP通話サービス。これまでのLINEユーザー同士の無料通話に加えて、LINEを使っていない固定電話回線へ1分2円~、国内携帯電話回線へ1分6.5円~、海外から日本にかけた場合でも1分3円~の低価格で通話ができるというものだ。

 2つ目が「LINE ビジネスコネクト」。これは現状「公式アカウント(※)」として、企業がLINEをマーケティング販促ツールに使っているサービスの拡張版となる。ポイントは、LINEが公式アカウントのAPI(外部サービスと連携可能にするプログラムの仕様)を公開することにより、企業が自社で抱える顧客データベースや業務アプリケーションとLINEを連携して使えるようになる点。これまで公式アカウントでは、友だち登録をしたユーザーに一斉配信型のプッシュ通知ができた。それに加えて、ユーザーごと個別のメッセージ配信や受信が可能になる。また将来的には、LINEが勤怠管理や予約システムの入り口として機能するなど、ユーザーと企業を結ぶさまざまな活用法が期待できる。

(※)企業がLINEユーザーと直接コミュニケーションが図れる仕組み。「友だち」登録したユーザーに企業が一斉メッセージやクーポンを送れるほか、一定時間のみユーザーが企業にメッセージを送信できるライブチャット機能などがある

 最後が、LINEコミュニケーションの象徴ともいえる「スタンプ(海外ではステッカーと呼ぶ)」に関するもの。ユーザーが自作したスタンプをLINEのWebストア「LINE STORE」で販売できるようになるサービス「LINE Creators Market」だ。40個1セットのスタンプを100円で販売し、売上げの半分がユーザーに還元される仕組みとなる。

 以上の3つは、「BEYOND LINE」(LINEがLINEを超える新しいサービス)、つまりLINEがメッセージアプリの枠を超えて、本格的に世の中のインフラとなっていく過程の1つとして紹介された。LINEはこれ以外にも、3月6日にはECサービス「LINE MALL」のiOS版提供開始と手数料無料化の施策を打ち出した。加えて、今後は音楽配信サービス「LINE MUSIC」などいくつかのサービスも公開に向けて急ピッチで準備を進めているという。

 ここでは、2月26日に行われた「LINE Showcase 2014 Feb.」の内容を基に、3つの新サービスがユーザーと企業にはそれぞれどのようなメリットがあるのかを見ていきたい。

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