ソフトバンクグループのイー・アクセス(イー・モバイル)とウィルコムは、6月1日に合併して新会社になり、後日「ワイモバイル」という新社名で新たな道を歩むことになった。
当初は同じくソフトバンク傘下のヤフーが新会社を買収し、子会社化する予定だったが、ヤフーは5月19日になってその方針をひるがえした。ただヤフーが独自性を打ち出したスマートフォン向けサービスを提供し、ワイモバイルがその通信インフラを支える図式に変更はないようだ。
今回は、イー・アクセスとウィルコムについて、どのような足跡をたどってきた会社なのか改めて振り返ってみたい。
●ヤフーの子会社化を土壇場で回避
2013年12月、イー・アクセスによるウィルコムの吸収合併が発表された。さらにその約4カ月後の3月27日、ヤフーがイー・アクセスとウィルコムが合併する新会社を買収し、新たに「ワイモバイル」(ブランド名はY! mobile)として携帯電話事業を展開すると表明した。
結局ワイモバイルはヤフーではなくソフトバンク傘下の1キャリアとして存続することになったが、インターネット事業を主体としたヤフーが携帯電話事業に参入しようとしたことに大きな驚きが広がったのは事実だ。ヤフーは既存のYahoo!サービスと連携したサービスをワイモバイルのインフラ上で提供するとしており、今後もその動向から目を離せないだろう。
国内唯一のPHS事業者となったウィルコムと、イー・アクセスの携帯電話事業であるイー・モバイル。ともにかつては独立系の通信事業者として競い合ったライバル同士であったが、どのような足跡をたどってソフトバンク傘下の企業になったのだろうか。
●現KDDI傘下で独自のポジションを確立したDDIポケット
まずは、ウィルコムの歴史を振り返ってみよう。ウィルコムは元々「DDIポケット」という企業であり、KDDIの前身の1つであるDDI(第二電電)がPHS事業に参入するための企画会社として、1994年に設立された。
同時期には、同じくPHS事業に参入するためNTT系のNTTパーソナルや、電力系企業を中心に設立したアステルグループ(2006年までに全ての事業者が終了)も設立され、PHSによる通信事業を展開していた。
DDIポケットらがサービスを開始した当時は、携帯電話の料金が現在よりも高額であり、PHSはそれよりも料金が安価であったことから人気を博すこととなった。…
当初は同じくソフトバンク傘下のヤフーが新会社を買収し、子会社化する予定だったが、ヤフーは5月19日になってその方針をひるがえした。ただヤフーが独自性を打ち出したスマートフォン向けサービスを提供し、ワイモバイルがその通信インフラを支える図式に変更はないようだ。
今回は、イー・アクセスとウィルコムについて、どのような足跡をたどってきた会社なのか改めて振り返ってみたい。
●ヤフーの子会社化を土壇場で回避
2013年12月、イー・アクセスによるウィルコムの吸収合併が発表された。さらにその約4カ月後の3月27日、ヤフーがイー・アクセスとウィルコムが合併する新会社を買収し、新たに「ワイモバイル」(ブランド名はY! mobile)として携帯電話事業を展開すると表明した。
結局ワイモバイルはヤフーではなくソフトバンク傘下の1キャリアとして存続することになったが、インターネット事業を主体としたヤフーが携帯電話事業に参入しようとしたことに大きな驚きが広がったのは事実だ。ヤフーは既存のYahoo!サービスと連携したサービスをワイモバイルのインフラ上で提供するとしており、今後もその動向から目を離せないだろう。
国内唯一のPHS事業者となったウィルコムと、イー・アクセスの携帯電話事業であるイー・モバイル。ともにかつては独立系の通信事業者として競い合ったライバル同士であったが、どのような足跡をたどってソフトバンク傘下の企業になったのだろうか。
●現KDDI傘下で独自のポジションを確立したDDIポケット
まずは、ウィルコムの歴史を振り返ってみよう。ウィルコムは元々「DDIポケット」という企業であり、KDDIの前身の1つであるDDI(第二電電)がPHS事業に参入するための企画会社として、1994年に設立された。
同時期には、同じくPHS事業に参入するためNTT系のNTTパーソナルや、電力系企業を中心に設立したアステルグループ(2006年までに全ての事業者が終了)も設立され、PHSによる通信事業を展開していた。
DDIポケットらがサービスを開始した当時は、携帯電話の料金が現在よりも高額であり、PHSはそれよりも料金が安価であったことから人気を博すこととなった。…
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