2014年5月30日金曜日

平成生まれが「ポータブル カセットプレーヤー」を持つとこうなる

 カセットテープって何?――平成生まれからはこんな声が聞こえてきそうだ。というわけで、平成生まれにポータブル型カセットプレーヤーを触らせてみた。

●俺のカセットテープフォルダが火をふくぜ! な昭和世代へ

 今では音楽ファイルはMP3を始めとするデジタルデータとなり、スマートフォンやPCなどで大容量のデータを持ち歩くことが可能になった。さらに、スマートフォンでハイレゾ音源が楽しめる時代にもなっている。だが、かつてはMDやCDがその役割を担い、MD用のポータブルプレーヤーでもポケットに入れるとややかさばるくらいの大きさがあった。

 平成生まれはこれまでお目にかかる機会がなかったかもしれないが、CDの前にはカセットテープというものが存在していた。現役で使用している人はほぼ見かけないが、実家の押し入れに眠っている大量のカセットテープを久しぶりに再生させたい、また、音源を劣化させずにデジタルデータに移行したいなど、昭和世代の需要もあるだろう。

 そんな昭和生まれにとって心強い味方になるのが上海問屋の「ポータブル カセットテープ プレーヤー」だ。本製品を使えば、PCを使わずにカセットテープの音源をMP3形式に変換し、USBメモリに保存できる。USBメモリを本体に挿し、カセットテープの録音したい部分で録音ボタンを押すと保存される。ビットレートは128kbpsのみで、USBバスパワー駆動のほか、単三形乾電池2本でも動作する。サイズは115(幅)×95(高さ)×30(奥行き)ミリ、重量は約150グラム(電池除く)で、片手で持てるコンパクトサイズだ。Micro USBケーブルとイヤフォンが付属する。

●平成生まれに触らせてみた

 本製品の主な機能は、カセットテープ音源の再生と、MP3ファイル変換の2つ。懐かしさというよりは物珍しさでいっぱいな平成生まれのYさんに本製品を使ってもらった。かつて、カセットテープを分解し、テープをつぎはぎして編集するといったマニアックな試みが行われていたことなど知る由もない。

 まずはテープをセットするところから。A面とB面、上下の向きなど案外気を付けるべき面が多いことに気付く。本体上部の再生ボタンを押すと音源を再生できる。スマートフォンやタブレットでタッチパネルが主流となった今、押すと「ガコンッ」と音がする大きなボタンは押しがいがあり、感触も新鮮だ。デジタルな音楽ファイルに慣れてしまっているYさんにとってカセットテープの音源は「ガシャガシャする」一方で、味のある音に聞こえるようだ。

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