2014年5月19日月曜日

「無料音楽アプリ」のコンテンツ供給源として使われるXiami

あるAnonymous Coward 曰く、

iPhone向けに、「無料で音楽が聞き放題」というアプリが複数登場しているらしい。これらはアプリのダウンロードランキングで上位に入る人気アプリとなっており、本当に無料でさまざまな音楽が聴けてしまうようだ。しかし、なぜこれらアプリが無料で音楽を提供できるのかはあまり知られていない。これについて、調査を行った人がブログでその顛末を公開している(情報科学屋さんを目指す人のメモ)。

結論から言えば、これらアプリは中国の音楽共有サイト「xiami.com」から音楽データを取得しているという。xiami.comはAPIを公開しており、これを利用することでタダで音楽のストリーム配信が可能になってしまうという。中国のサイトというと著作権を無視した配信を行っている無法地帯を想像してしまうが、xiami.comはソフトバンクが出資していることでも知られる中国の大手ネット企業アリババ(阿里巴巴)の傘下にあるサイトで、世界の大手コンテンツ企業との協業も行っているという(別記事)。

記事でも述べられているが、たとえxiami.comが合法的にコンテンツの配信を行っていたとしても、このような形での利用はセーフなのか、判断に困る。また、日本では音楽のストリーミング配信を行おうとすると、JASRACなどの著作権管理団体に使用料を支払わなければならないが、その金額は決して少なくない。こういった海外のサイトを経由する場合はそれが免除されるのかどうかも気になるところだ。

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