去る3月27日、ヤフーは緊急会見を開き、イー・アクセスとウィルコム、それぞれの事業をソフトバンクから買収し、携帯電話事業に参入すると発表。非常に大きな話題をもたらした。
イー・アクセスとウィルコムが今年の6月1日に合併し、イー・アクセスが存続会社となることは、すでに昨年12月3日に発表されている。その合併した新会社を、6月2日にヤフーがソフトバンクから3240億円で買い取り、「ワイモバイル」として子会社化。新ブランド「Y!mobile」で携帯電話事業を展開するというのが、買収の主な内容となっていた。
だがそもそもヤフーは、ポータルサイト「Yahoo!Japan」を運営するインターネットサービス事業者である。最近はスマートフォン関連の事業に力を入れているとはいえ、インターネット事業者がモバイルのインフラを直接手掛けるという事例は、これまで存在しないものだ。それだけに、ヤフーがモバイルでどのような端末・サービスを提供してくるのか、インターネットサービスとどのようなシナジーがもたらされるのかなど、買収後の展開に大いに注目が集まっていた。
しかしながら、買収を発表したおよそ2カ月後の5月19日、ヤフーは突如、イー・アクセスの買収を中止すると発表したことから、再び大きな驚きがもたらされた。その理由として、ヤフーは「ソフトバンクとの協議の結果、ヤフーがサービスとインフラの両方を手掛けるより、ヤフーとイー・アクセスがそれぞれの得意領域に特化したほうが有利と判断した」という旨の説明をしている。
とはいうものの、買収を決めてからたった2カ月でそれを撤回するというのは、相当急な話でもある。それだけに、「買収中止に至ったのには、別の原因があるのではないか?」という声も少なからず上がっている。
そもそも今回のヤフーのイー・アクセス買収は、発表直後から買収の必要性を見いだしにくいといわれていた。買収発表当時、ヤフー側はスマートフォンやタブレットの普及を進める上で、仮想移動体通信事業者(MVNO)より自由度が高い直接運営を選んだとしている。…






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