ミクシィの朝倉祐介社長が、日経ビジネスオンライン(日経BP社)に掲載されたインタビュー記事に激しく抗議している。「唖然とした」「非常に悲しい」と、かなりショックを受けているようだ。
日経ビジネスオンラインは、6月7日に記者が島根県海士(あま)町で、休暇中の朝倉氏へ「インタビュー」を実施。16日に「渦中のミクシィ社長を離島で直撃 電撃退任と今後について聞いてみた」と題した記事を掲載していた。
■「お近づきまで」と応じた雑談が無断で記事に
13年6月にミクシィ社長に就任した朝倉氏は、14年6月24日の株主総会で「顧問」という立場に退く。株価は1年前の10倍以上。17日には時価総額でサイバーエージェントを抜き、東証マザーズ首位になったことが報じられた。
「直撃」記事の中で朝倉氏は、業績が好調にもかかわらず社長を退任する理由について「元々、社長の任期は1年ですから」と応じている。
また、「人員配置などで(リストラは)なんとか40人にとどめることができました」と振り返り、株価高騰の理由のひとつとされるスマホゲーム「モンスターストライク」についても、
「(2013年度連結決算の)最終損益は赤字になったが、予想外にモンストが良く、赤字幅を縮小できた。でもあれは(元)カプコンの人が作ったゲームだからね」
と、いささか冷ややかに感じるようなコメントを残している。
この記事は公開されてから大きな話題を呼んだ。ネットには、朝倉氏の実績やキャラクターを好意的に評価する声が目につくが、「モンストってカプコンだったのか」「(会社は公式には認めていないが)やっぱりリストラだったんだ」といった驚きの書き込みも見られる。
しかしこの「大スクープ」も、朝倉氏にとっては不本意な経緯で掲載された記事だったようだ。17日、朝倉氏がニュースアプリ「NewsPicks」のコメント欄に、真相を明かす抗議文を載せたのだ。
「この記事、プライベートの場でもあり取材にはお応えできない旨をお伝えしたところ、記事にはしない、単にお近づきまでにということで応じた雑談を了解なく記事化されたものです。(…)『記事を憎んで記者を憎まず』をモットーに記者さんとは接して来ただけに、非常に悲しい」
■非難殺到「最悪」「三流メディアに落ちぶれた」
朝倉氏によれば、この記事は「私が決して口にしないようなフレーズや尾ひれ」が加えられ、口にした内容であっても「意図的に異なる文脈に拡大解釈された」内容だったという。…
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