2014年7月7日月曜日

「強い」パスワードの作り方

 「LINE」が、パスワードを変更した人に無料でスタンプを提供するキャンペーンを始めました。この施策には「画期的」「これならパスワードを変えたくなる」という声とともに、「安易なパスワードに変えられてしまう」「スタンプをあげるよ、と偽サイトに誘導するようなフィッシングが始まるのでは」といった、賛否両論の意見があります。

 手法の是非はさておき、パスワードを見直す良い機会です。せっかくなので「強い」パスワードを考えてみましょう。

●「300メートル」流、強いパスワードの作り方

 まずは、あなたの自宅以外の「気になる駅」「気になる地名」を思い浮かべます。例えば、アイティメディアの最寄り駅は「青山一丁目」です。これをローマ字で表記します。

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 次に、分かりやすい位置を大文字に、数字にできるものは数字に変えてみます。例では、先頭を大文字に、1丁目の1を数字に、そしてもう1カ所数字にしました。

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 最後に、どこでもいいので記号を1つ入れてみましょう。1丁目の部分が長いので、音引き代わりにハイフンを入れ、単語の切れ目部分にパーセント記号を挿入しました。

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 これで、基本形が完成です。実際のところ、このパスワード文字列では最強とは言いません。でも、駅名を思い浮かべながら、どこに記号を入れたかだけ覚えておけばパッと出てくる、そこそこの文字列になっていると思います。

●「使い回しを防止」するためにひと工夫

 さて、「強い」パスワードを1つ作っただけではダメです。今問題になっているのは「1つのパスワードを複数のサービスで使い回す」こと。ですから、作成したパスワードの基本形は、どのWebサイトであっても使ってはいけません。もうひと工夫を加えます。

 それは、利用するサービスごとに文字列を追加すること。例えば、「基本形の先頭にサービス名の頭文字2つを付ける」というルールを追加します。

 Business Media 誠のメールマガジンを購読するには、アイティメディアIDが必要になります。そこで、「it」をパスワード基本形の先頭に追加します。アイティメディアIDのパスワードは、

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になりました。LINE用なら、

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です。これなら簡単に作れて、覚えられそうでしょ? ただし、これは説明用のサンプルです。

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