2014年7月17日木曜日

本日発売の「Surface Pro 3」を使って感じたこと――本気でタブレット市場の攻略に乗り出すマイクロソフト

 ついに本日(2014年7月17日)、日本マイクロソフトは「Surface Pro 3」の国内販売を開始した。この夏、Windowsタブレットで最も注目を集めている期待の新モデルだ。一足先に実機を試用できたので、旧モデルとの比較も交えながら、ファーストインプレッションをお届けしよう。

 初代「Surface RT(Surface)」から始まり、「Surface Pro」「Surface 2」「Surface Pro 2」と歴代のモデルを使ってきたが、世代を経るごとに着実な進化を実感できる。Surface ProからSurface Pro 2への変化はあまり大きくなかったものの、Surface Pro 3では液晶ディスプレイのサイズが従来の10.6型から12型へと拡大し、アスペクト比も16:9から3:2へと変更になった。解像度も向上しており、全体的な変化が大きい。

●世代を経て、ようやくノートPCのように使えるタブレットへ

 筆者が2012年に米ニューヨークで初めてSurfaceに触れたとき、画面保護カバー兼キーボードである「タイプカバー」の思った以上の押し心地のよさに好印象を抱いていた。

 薄型タブレットながら、付属のカバーがそのままキーボードになり、かつタッチタイピングにも困らないということで、「外出先でバッテリー駆動時間を気にせずに仕事で常用できるタブレット」として期待していたからだ。

 だが、使い込む中で「スリープ動作に問題がある」「Windows RTではWindowsストアアプリ以外の選択肢がない」「タイプカバーでは"柔らかすぎて"膝の上でのタイプができない」といったさまざまな問題が見えてきた。

 特に気になっていたのが3番目の膝の上での使い勝手だ。指でキーを押すとカバー全体が沈み込んで入力を認識されないことが多く、机上での作業が必要だった。また、キックスタンドの位置が固定となっていたため、狭い場所(飛行機のエコノミー席など)では作業スペースが確保しづらいうえ、動画を見るにも画面のチルト角度を自由に選べないことから、視認性が悪いという感想だった。

 少なくとも「ノートPC代わりには使えない」というのが初代Surface RT/Surface Proの個人的な意見だ。

 しかしそれから2世代を経て、Surfaceは大きく進化した。まずSurface 2/Surface Pro 2では本体のキックスタンドの角度が2段階になり、幾分か視認性が向上している。

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