2015年7月18日土曜日

<h1 itemprop="name">ファッションは許してもらうもの?

「これが俺だ!」ドン!
そればっかりだな! というのもどうなんでしょう。

・必要なのは謙虚な姿勢?

こんにちは、大田タケルです。

あれは僕が20代前半の頃。
超絶ブラックとはいえ、なんとか就職でき、仕事にも慣れてきた時期のお話です。

「市場調査と言えば何をしてもいい」という壮大な勘違いに染まっていた

当時の僕は、取材帰り、当然のごとくゲームショップへと立ち寄りました。

すると、そこでバイトしている同級生と偶然の再会。

「なんだよ久しぶり! てかお前の店、値段設定おかしくねぇ? 武蔵伝が2,500円ていったいどういう……」

興奮してそこまでしゃべったところで、ビンタをもらいました。
仮にも仕事中のくせに、客にビンタて。

「大田、そういやお前就職したんだってな」

「あ、うん」

「そこで俺も雇ってもらえねえかな」

……ビンタしといてコイツ……。

こいつは真面目だし、たぶん僕より仕事熱心だと思う。

でも言いにくい、と言いますか、デリケートな話題なんですが、
服のセンスが……。

肩と手首にトゲトゲがついてるんですよね、いつも。

なぜか、面接でもその恰好で臨むのが彼のポリシーらしいです。

何でも真面目に取り組む性格で思いやりもあるのに、なぜ……。

なぜトゲトゲを外さないのか……。

そのトゲに命でも救われたのか。頬に当たったら血が出そうだけど。

うちに面接にくるなら、いくら僕の紹介とはいえ、トゲが刺さる。
不採用は間違いないし、僕だって普通に上司から怒られるだろう。

「こいつはトゲゾーですよ」※『マリオブラザーズ』の敵キャラです。
とでも言ってみようか、ゲームショップの店員だけに。
ダメだフォローにならない。

やはり、本人に言ってトゲを外してもらうしかない。

「面接の時だけ、その肩と手首の装備を外してくんないかな。いや採用になったら業務中もそうしてもらわないと……」

「お前バカ言うな! これは俺のポリシーなんだ絶対外せねぇよ」

「それ言われちゃうとな。てかお前さ、風呂入る時はそれどうすんの」

「外すけど」「外すのかよ! そのルールわかんねぇ!」

……結局、上司に彼を紹介することはできませんでした。

人それぞれにポリシーはあるだろうし、
ファッションにはこだわりもあるでしょう。

しかし、ファッションとは周りの人間に許してもらうものでもある。

僕はそう思います。
「自分はこうだから」という主張だけでなく、周りのことも考えてみてほしいですね。

そんな彼ですが、今でも元気に働いています!
何か仕事くれないかなー。
トゲトゲ着けてくか。

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