2015年8月28日金曜日

テレビ版 「エヴァ」に思春期の黒歴史がエグられる! 当時の映像そのまま初収録のDVD-BOX


放送開始から20周年を迎えたアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズについて、ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんが語り合います。テレビ版を観直してよみがえる1995年当時の記憶や黒歴史の数々……。

新作公開に備えて、TV版を観ていたころを思い出そう!


藤田 2015年冬あたりに『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されるというウワサがあるなか、ニコ動の「日本アニメ(ーター)見本市」で、短編「until You come to me.」が突然公開され、先日TVでも放映され、新作とつながっているのではないかと話題になっています。
 そしてBlu-ray BOXとDVD-BOXも新しく発売されることになりました。注目すべきはDVDで、当時のTV放送バージョンから修正していないものを初めてパッケージ化。色味も作画も直さない、フィルムの傷などもそのまま、「提供」とかも入れ、当時の熱気を再現しているようです(詳しくは、こちらのインタビューを参照ください)。こういうやり方は、とても珍しい。

飯田 思い出語りをしていくと、僕、地元が青森なので本放映のときはやってなくて、ケーブルテレビに入るか北海道放送が映る友達が撮ってたやつを見せてもらうかしかなかった。自分で買って持ってたのはVHS版。TV版は友達の家で観た。いろんな友達の家で、何回も。ちなみに僕は82年生まれなので、いわゆる「14歳でエヴァンゲリオン」。

藤田 ぼくも、14歳でエヴァンゲリオン組ですね。当時は、再放送を録画したビデオテープを、友達同士で回して見ていた覚えがあります。『エヴァ』は放送後に多くのバージョンが作られていて、ある時期に『シト新生』の素材をTVシリーズに組み込んだDVDが出たんですが、ぼくは許せなかったw アスカが精神汚染される回とか、綾波がクローンだと判明する回とか、直しすぎてリズムが違ってきているし。劇場版の完結編のために辻褄合わせのための伏線入れて来るし、絵柄が全然違うものが編集でつながっていて不自然だしで、不満を持っていました。
 このバージョンでは、TV版の作画崩壊したり、素材使いまわしたり、その「マジでヤバい」感からの25話、26話の紙芝居状態に突入する衝撃が、なかなか伝わらない。その不満があったので、TV当時の再現は、嬉しい。若い人たちに、それが伝わらないのが、なかなか悔しかったので。

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