2015年12月16日水曜日

やっぱり違った? サトシ・ナカモトの謎は深まるばかりなり


ギズは掴まされただけだったのか…。

先日お伝えしたビットコイン開発者サトシ・ナカモトを名乗る人物の自宅に税務署から家宅捜索が入り、当人が行方を暗ませてしまいました。ツイッターもFBもG+もブログも全部削除して。

捜査は別件らしいのですが、ギズとワイヤードに入った匿名の情報にも不審な点がいろいろ見つかり、サトシの謎は深まるばかりです。以下にその後わかった点を整理しておきます。

1) Craig Wrightさんは博士でもなんでもなかった

ビットコイン討論会で「学位取り過ぎて何とったかも覚えてない」と豪語していたWrightさんですが、母校チャールズ・スタート大学からは「修士号は2個とったが、博士号取得の事実はない」という声明が発表され、学歴詐称だったことがわかりました。Wrightさんの会社「Cloudcroft」が持ってると豪語する2台のスパコンも、ホンマかいなという声が出ています。

2)PGPキーの日付けが改ざんされていた

これはMotherboardのSarah Jeong記者が指摘した点ですが、WrightさんがKleimanさんに110万ビットコインを譲渡したとされるファンド創設契約書にあった一連のPGPキー。調べてみたところ製作日は2009年以降でした。つまり古い日付けに見えるように何者かが細工を施していた模様です。

3) 発言ログも改ざん

これは複数の記者さんの指摘。WrightさんはブログやSNSもいろいろと書き換えていました。ビットコイン関連の発言も日付けを遡って書き加えたものであり、元々は存在しなかったようです。

4) メールドメインも改ざん

慧眼のギズ読者からのご指摘。ドメイン登録情報と照合してみたところ、WrightさんからKleimanさんに送ったとされるメールの作成日は2008年3月よりあとであることがわかりました。つまりギズが入手した情報は何者かが日付けを書き換えていた可能性が大きいです。

5) サトシが否定?

初報の2日後、サトシが昔使っていたアカウントからビットコイン開発者のメーリングリストに「I am not Craig Wright. We are all Satoshi.」とのメッセージが出ました。まあ、これは前回のサトシの正体判明報道の時も出ましたけど、英紙ザ・ガーディアンはじめ各紙は偽造の可能性が高いと言っています。本物のサトシなら、このシグネチャがないとね、っていう話。

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