2016年1月14日木曜日

2015年の世界PC出荷、Appleのみが前年比増──Gartner、IDC調べ

 米調査会社のGartnerおよびIDCは1月12日(現地時間)、2015年第4四半期および2015年通年の世界PC出荷(キーボードが脱着できるハイブリッド端末は除く)に関する調査結果をそれぞれ発表した。いずれの調査でも、トップ5社で通年の出荷台数が前年より増えたのは、MacBookシリーズが好調の米Appleのみだった。

 Gartnerによると、2015年通年の総出荷台数は前年比8%減の2億8870万台で、タブレットが登場し始めた2012年以来4年連続で減少した。2015年には米Microsoftが「Windows 10」をリリースしたが、多くの企業はまだ新OSをテストしている段階で、PC買い替えの勢いにはつながらなかった。Gartnerは、2016年後半にやや復調し、前年比1%減になると予測する。

 通年のメーカー別ランキングのトップ3位は前年と変わらず、中国Lenovo、米HP、米Dellの順。4位だった台湾Acer Groupが6位に落ち、台湾ASUSTeK ComputerとAppleがそれぞれ1ランクずつ上がった。上位6社中で前年より出荷を延ばしたのはAppleのみで、5.8%増の2074万台だった。

 IDCによると、2015年通年の出荷台数は10.4%減の2億7622万台。2桁台の減少は同社が調査を開始して以来最大という(これまでは2013年の9.8%減が最大)。3億台に届かなかったのは、2008年以来初。PCの寿命長期化とタブレットやハイブリッド端末(キーボードを脱着できるタブレット)との競合が出荷減の主な原因としている。ハイブリッド端末をPCとみなせば、減少率は2.3ポイント減り、7.5%減になるという。

 同社は2016年後半にはWindows 10関連の買い替えが活発になり、前年比3.1%減になると予測する。ハイブリッド端末がさらに伸びるため、これをPCに含めると1~2%増になるという。

 2015年通年のメーカー別ランキングは、3位までは前年と変わらず、Lenovo、HP、Dell。4位だったAppleが3位のAcer Groupと入れ替わった。上位5社中、前年より増加したのはやはりAppleのみで、6.2%増の2079万台だった。

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