2016年2月11日木曜日

Twitter、売上高好調もMAUがついに前期から横ばいに 「より使いやすくしていく」とドーシーCEO

 米Twitterは2月10日(現地時間)、2015年第4四半期(10~12月)の決算を発表した。売上高はモバイル広告が好調で、前年同期比48%増の7億1047万ドル、GAAPベースの純損失は9024万ドル(1株当たり13セント)で、前年同期(1億7500万ドルの赤字)より赤字幅が縮小した。純損失は、株式報酬費やTACコスト増加の影響が大きい。そうした特別費用などを除いた非GAAPベースでは1億1462万ドルの黒字(1株当たり16セント)だった。

 売上高、非GAAPベースの1株当たり純利益ともに、アナリスト予測(売上高7億990万ドル、純利益は1株当たり12セント)を上回った。

 モバイル広告が広告売上高全体に占める割合は前期と変わらず86%だった。

 月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比10%増、前期と変わらずの3億2000万人。MAUが前期比で横ばいになったのは、2012年第1四半期以来初めてだ。SMSフォロー(アカウントを作らずにTwitterのコンテンツを携帯端末で受け取る方法)のユーザーを除くと、前年同期比6%増、前期比では0.7%減と、ついにマイナスになった。モバイルからのMAUがMAU全体に占める割合は前期と変わらず80%だった。

 同社は、MAUが前期比でマイナスになったものの、2016年1月のMAUは2013年第3四半期のレベルに戻っており、この成長傾向は持続できると確信していると語った。

 通年では、売上高が58%増の22億1803万ドル、純損失は5億2103万ドル(1株当たり79セント)、非GAAPベースの純利益は2億7663ドル(1株当たり40セント)。

 今後の見通しについては、2016年第1四半期の売上高を5億9500万~6億1000万ドルとした。

 Twitterは今回の業績発表から株主への公開書簡(リンク先はPDF)で業績や経営状況について説明するようになった。

 この書簡でジャック・ドーシーCEOは、「われわれはTwitterが最も得意である"ライブ"に集中している。Twitterはライブだ。生のコメント、生のつながり、生の会話こそがTwitterだ。(中略)Twitterはこれまで常に、世界中の出来事の"第二の画面"とみなされてきた。われわれは、Twitterを今現在起きていることの"第一の画面"にできると信じている」と語った。

 同氏は2016年には次の5つの取り組みに集中すると語った。

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