今や何でも解析される時代。
カリフォルニア大学アーバイン校のMohammad Al Faruque教授のチームは先日、3Dプリンタを稼働している際の「音の情報」だけで、作られたものを復元することに成功したと発表しました。
実験は「鍵」の復元で、その精度はおよそ90%。しかも録音に使ったのは、普通のスマホだそうですよ。
ヒーターやポンプなどさまざまな部品からなる3Dプリンタ。当然ながら、製作の際にはそれなりの「音」が出ます。今回の発表によると、それらの音を解析することで、ノズルがどんな風に動いたのか、材料となるプラスチックがどんな形に成型されていくのかがわかるのだそう。
3Dプリンタは、いわばアナログな手法。インターネットにでも公開しない限り、その設計図や手法を隠すのは容易だと思われていました。しかし、「音」でその秘密が漏れてしまうとなれば、気を配るところがまた増えたことになりますね。
製造に数日かかることもある3Dプリンタですから、一部始終を録音することは大変かもしれません。しかしこの原理を利用すれば、生活音などから「何をしているか」がわかってしまったりするのでしょうか。そうだとすると、ちょっと怖いような気もします…。
source: University of California Irvine via Gizmag
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)
・CP+レポート! ニコン最新コンデジの感触は?
・iPhone 5se、iPad Air 3…アップル噂まとめ
・IoTに必要なのは好奇心。世界を変える「デジタル・トランスフォーメーション」人材とは?
・デカウサギの動物園やレトロ喫茶…今日は西葛西の魅力を再発見しました
0 comments:
コメントを投稿