「歩きスマホ」が問題になっているのは日本だけではない。欧米やアジアでも歩きスマホは日常の風景であり、事故や事件が頻発しているという。ドイツで毎年選ばれている昨年の若者の新語は「Smombie」。「smartphone zombie」の略語で、スマホに夢中になる人の姿があまりにも奇異であることから「ゾンビ」と称された。
ドイツでは、ヘッドホンをしながら歩きスマホをしていた15歳の少女がトラム(路面電車)と接触し、死亡するという事故が起きた。歩きスマホは視野が狭くなる上に、神経がスマホに集中しているため、周囲の危機を察知してからの対応が遅れてしまい、イヤホンなどで耳を塞げばさらにリスクが高まる。歩きスマホをしている人の多くは危険であることを頭では理解しているものの、やめられない人が多いという。
今年4月、ドイツのバイエルン州のアウクスブルクでは、試験的な取り組みとして歩きスマホ歩行者とトラムの接触を防ぐために信号灯を道路に埋め込んだ。スマホを見るために下を向いていても赤信号が目に入るようになる。
また、アメリカのアイダホ州のレックスバーグでは、横断中の歩きスマホに50ドル、2度目以降は150ドル、ニュージャージー州では歩きスマホでの信号無視で54ドルの罰金を課している。
東京消防庁によると管内で2010年から14年の間に、歩きながら・自転車に乗りながら等の携帯電話やスマートフォン等に関わる事故で、152人が救急搬送されたという。…
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