新たに登場した技術が、リテール業界におけるカスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)を見違えるほどに変えてしまうといった現象は、今となってはお馴染みだ。
我々はインターネットを使い、いつでもどこでも買い物ができ、物理的なお金のやり取りをすることなく、瞬(またた)く間に商品を受け取ることができる。ファッション用品の買い物が数秒で行え、しかも無償で返品ができるということは、自分の家がまるで試着室のようなものになっているといえるだろう。
先週、我々はOakの共同設立者にしてCEOのハーレー・サイパー氏と興味深い話をすることができた。彼は、鏡を使った買い物の顧客体験に変化をもたらすハードウェアプラットフォームのクリエイターでもある。
Oakが創りだしたものは、『Oak Mirror』というコネクテッドデバイスである。これは、オンラインでの買い物体験を実店舗での買い物体験に近づけるものだ。サイパー氏は、オンラインショッピングはしようと思えば簡単にできるが、実際にそれが顧客の商品購入につながる割合は僅かなものだという。
「実店舗でのセールスは全体の95%程であり、そのうちeコマースで占める割合は7%以下です。リテール業界は120兆円市場であり、米国の人口の1/4もの雇用を抱えています。また、国内可処分所得の使い道のうち50%を占めています。」
この産業分野(eコマース)、その中でも特にカスタマー・エクスペリエンスを向上させることにサイパー氏は情熱を注ぎ込んでいる。…






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