2016年11月8日火曜日

話しかけた言語で対応するおもてなしロボット「EMIEW3」

 増加する外国人観光客や2020年に向けて、日本国内では急速なインバウンド対応が求められている。しかし、労働人口の減少などによる人手不足という問題を抱える国内では、それらのニーズを満たすべく、ロボットの活用に活路を見いだそうという動きが盛り上がっている。

 日立製作所は、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催した「Hitachi Social Innovation Forum 2016 TOKYO」にて、接客・案内サービスの提供を主な目的とするヒューマノイドロボット「EMIEW(エミュー)3」のデモ展示を行ったので詳しく紹介していこう。

 「EMIEW 3」は急増するインバウンド(訪日外国人客)への対応などを念頭において開発されたヒューマノイドロボット。リアルタイム性が要求される処理は本体側で行い、音声・画像・言語処理などの知能処理をロボットの外側で行うリモートブレイン構成を採用し、高さ90cmとロボット本体を小型化しつつも高度な接客・案内サービスを提供することができる。

 現段階で明らかになっている仕様をまとめると、頭部には環境音や人の声などを聞き分けるために14個のマイクが設置され、首には測域センサー、前面と背面にはカメラが搭載されており、スムーズな移動、人との接触の回避、さらには移動監視カメラとしての活用も可能だ。

 最大移動速度は時速6kmで、人間の早歩き程度のスピードで移動することができ、段差に関しては15mmまで対応。

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