たしかに普及してきた...とはいえど、一般家庭にも馴染みつつあるかというと「うーん」と首を傾げたくなる3Dプリント。
かつては「世界を変えるかも!」なんて騒がれるほど革新的なテクノロジーとして評価されてきましたが、まだまだ一般大衆の心を掴みきれず、一部のユーザーの手元で落ち着いてきた...という具合でしょうか。
でも、ハッソ・プラットナー・インスティテュートの研究者たちはまだあきらめていませんよ。
彼らは昨年、3Dプリントでぐにゃっと開くプラスチック製のドアハンドルを作っていたのですが、どうやら今回はPINロックつきバージョンを完成させたようです。
動画はHassoPlattnerInstitute HCIより。
いかがでしょう? メカニズムは純粋におもしろいですよね。ロック式なのに電力いらず、組み立て不要。連続した数字を正確に入力すると、プラスチック製の双安定バネが働いてアンロックする仕組みです。複雑で静的なオブジェクトの大量生産に向いている3Dプリントの特性が十分に活かされているのがわかります。
ロックがついたとはいえど、プラスチックのドアに安全性を委ねるのはちょっと頼りないのが正直なところ。とはいえ今回のような3Dプリントのアイデアを見ると、一般家庭にフィットしないにしても、ものづくりにおけるポテンシャルはやっぱり過小評価できないなぁと思わせてくれます。
image: Copyright Hasso-Plattner-Institut 2017 via YouTube
source: Hasso-Plattner-Institut, YouTube
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(Rina Fukazu)
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