2017年8月8日火曜日

3000人規模の人員削減へ=特損1000億円超―ジャパンディスプレイ

 経営難が続く液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI、東京)が早期退職募集などで国内200人超、海外で3000人以上の人員削減を行うことが8日、分かった。大規模なリストラなどに伴い1000億円を超える特別損失が発生する。同社は9日に、構造改革や2019年3月期に純損益ベースで黒字転換を目指す方針を盛り込んだ中期経営計画を発表する。

 同社は構造改革を進めて赤字体質からの脱却を図り、次世代型の有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル量産に向けた投資に備える。

 国内は石川県の能美工場(能美市)の稼働を休止し、人員は近隣の工場に配置転換するほか、全社的に希望退職を募る。海外では、中国、フィリピンの組立工場を中心に拠点を集約し、人員削減を進める。

 JDIの従業員数(連結ベース)は17年3月末で約1万3000人。16年秋に人員削減の方針を打ち出したが、未達成だった。特損の計上により18年3月期は大幅な赤字に陥る見通し。 

0 comments:

コメントを投稿