2017年8月25日金曜日

WantedlyのIPO批判記事、Google検索から消える 「写真を無断利用された」とWantedlyが削除申し立て

 求人情報サービス「Wantedly」を運営するウォンテッドリーの新規株式公開(IPO)を分析し、「(従業員の)やりがい搾取感が否めない」などと批判して話題を集めたブログ記事が8月25日、Googleの検索結果から消えた。

 「記事に掲載された仲暁子CEOの顔写真が自社の著作権を侵害している」とし、ウォンテッドリーが24日までに、米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいて、Google・Twitterに削除を申し立てたため。記事は25日朝までにGoogle検索から消え、記事のURLをつぶやいたツイートも、多くが非表示になっている。

 ただ、記事に使われた仲さんの写真は1点のみで、引用の範囲内とも考えられるほか、同様な写真を無断で使っているとみられるほかのブログ記事には削除依頼が行われていないとみられることなどから、「ウォンテッドリーはDMCAを悪用し、自社に不利益な記事を検索結果やTwitterから排除しようとしているのでは」との憶測も広まっている。

 記事は「Wantedly(ウォンテッドリー)のIPOがいろいろ凄いので考察」というタイトルで、16日付。ウォンテッドリー創業者でCEOの仲暁子さんの顔写真を1枚掲載した上で、同社のIPO目論見書を読み解きながら、詳細に分析したものだ。

 記事では、ダウンラウンド(一つ前の増資より時価総額が低い増資)のIPOにより株主価値をき損していることや、「オフィス増床時の内装費にあてる」という調達資金の使い道などへの違和感を表明。

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