2017年10月20日金曜日

人気作家は月商500万"手芸アプリ"の熱量

「ハンドメイド」の市場が急速に拡大しつつある。洋服やアクセサリー、家具など手作りの商品をスマホアプリで売買するもので、市場規模は約200億円。なかには月間の売り上げが500万円を超える"人気作家"もいるという。どんな人が稼いでいるのか。当事者たちに話を聞いた――。
アプリの普及で「趣味」から「稼げる」へ
「ハンドメイド」市場が盛り上がっている。「ハンドメイド」とは和裁、洋裁から編み物やビーズ細工、家具製作やお菓子作りにいたるまで、手作りをする趣味およびその作品を指す。この趣味に親しむ人の大半が女性であるため、男性にはなじみが薄いかもしれない。実は、年々市場規模が拡大の一途を辿っているのだ。「日本ホビー白書2016年版」によれば、ハンドメイドの中でも代表的な「和洋裁」、アクセサリー製作含む「工芸」、「手芸」「DIY(日曜大工)」をあわせた15年の市場規模は、4175億円にものぼる。
筆者にとってハンドメイドといえば、「既製品ではない自分らしさ」「手作りで安心」など、「ほっこり」「ていねいな暮らし」といったイメージだった。だが市場の盛り上がりにより、明確に「売れる」「稼げる」という状態になりつつある。
なぜ市場が急拡大しているのか。背景にはスマホアプリの普及がある。スマホアプリを使って、個人間取引(CtoC)が容易になり、ハンドメイド商品の扱いが爆発的に増えた。
前出の「ホビー白書2016」によれば、ECサイトにおけるハンドメイド商品の流通金額は右肩上がりに増えており、14年には35億円だったものが、15年は72億円、16年は192億円(見込み)と「倍々ゲーム」の様相を呈している。

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